2020年3月11日水曜日

洋裁と島暮らし 〜エプロン作り〜

新作のエプロンを特にいつ出すかなどは決めていません。
作りたい時に作りたいものを作る
今はそんなスタイルに変わりました。

以前は「さー考えるぞ!」と
あれこれ何案か考え作ることもありましたが
今は新しいデザインを考えるのは年に一案か二案になりました。
(お客様からしたらもっとバリエーションがほしいかな?)

長年作る上でデザインも淘汰されていき
作りたいものがより明確に見えて来たのかもしれません。

新しいものを作るのはアイディアもエネルギーも必要で
そういうことも重要だと思いますが
定番の形を作るということにも最近は意味があるなと感じています。

昔は同じものを作るなんてつまらないと思っていましたが
布の素材や厚さが変わればミシンをかけるときの力加減も変わります。
布の強度を考え縫い方を変えることもあります。
知らず知らずのうちに考え、身についていることに気づき
同じことの繰り返しも重要で楽しいと思うようになりました。

skip-stepの定番エプロンといえば『いちじく』という形のエプロン
料理研究家の藤井恵先生も愛用してくださり
十数年作り続けている形です。

わたしもそれから十数年歳を重ね
定番の中にも多少の変化もあり、丈が短めだったエプロンたちですが
ここ数年は丈が長めのものが増えました。

年齢とともに体型の変化もありますが、、、
skip-stepのエプロンをいつまでも似合う自分でいたいと思っています。

・・

今回の新作は深いVネックの肩紐タイプのエプロンです。
首紐タイプではないエプロンを好む方も多く
以前からご要望もあり完成しました。

まだサンプルの段階ですが
6月に東京、10月には軽井沢で販売会の予定があるので
その頃みなさまにお披露目できるかと思います。


パターンを引くのは今でも苦手ですが
短大時代から使う折れたカーブルーラーが良き友です


シーチングを使い仮縫い
もっと学校で立体裁断をまじめにやればよかったと
つくづく思う今日この頃
機会があればまた学びたい

シーチングで完成
ここから更に微調整し想い描く形にしていきます

調整したものをリネンの生地で試し縫い
これもまだサンプル用
洗って使い心地を確かめていきます

仕上がるまでにはあらゆる工程があり
手間と時間がかかります
作り手の想いが伝わるようなそんな作品を
作っていきたいと思います